暖かな2月の陽気に誘われて、JR京都駅から壬生方向に向かって歩きました。
壬生は幕末に新選組が活動拠点にしていた場所。
今日は新選組の記録を辿る京都歩きです。
JR京都駅構内や周辺は相変わらず人が多いですね。
でも堀川通方面に向かって歩いて行くと人の流れは減ってきました。
堀川通を北へ向かって行くと、西本願寺がありました。

新選組2番目の屯所があった西本願寺
新選組が京都に来て最初に拠点にしたのは壬生ですが、池田屋事件のあと隊士が増えことで、壬生の前川邸、八木邸から西本願寺へ拠点を移しました。

太鼓楼は変わった外観の建物で、通りからもよく目立っています。
明治時代になって、元隊士であった島田魁が本願寺の守衛を務めていたと伝わっています。
島田魁で思い出すのは、NHK大河ドラマ「新選組!」で演じた照英さん。
力自慢で人情深い島田魁を演じていましたね。
境内の脇にある太鼓楼に掲げられた案内板によれば、北東にあった集会所と太鼓楼を陣として使い、境内には「新選組本陣」の看板が掲げらえていたと記されていました。
案内板にはさらに当時の新選組隊士たちの訓練の様子も書かれていて、境内で大砲を轟かせたり、実弾射撃の練習もしたりして、僧侶や参拝に来た門徒を怖がらせていたようです。
池田屋騒動で名を馳せ、いけいけムードになっていたんでしょうね。
新選組最初の拠点となった壬生
新選組隊士の兵法訓練場所だった壬生寺
西本願寺を出て、堀川通を北へ歩き、四条通手前の仏光寺通りに入り、西へ進む。
5分ほどで壬生寺の塀の角に到着しました。
路の側に「壬生寺」の標識があり、右に曲がると壬生寺の門がありました。

壬生寺は新選組が隊士の兵法の訓練に使った場所で、境内は広いです。
壬生寺公式サイトによれば、広い境内で沖田総司が近所の子供たちと遊んだり、相撲興行を企画したりしたこともあったようで、地域住民との交流も大切にしていたようです。
土曜の昼過ぎでしたが、参拝客は少なかったです。
暖かくなったとはいえ、まだ冬。
来月末の桜の季節からは増えてくるのでしょうね。

阿弥陀堂奥には隊士の墓所がある
上の画像の右側の建物が2002年に再建された阿弥陀堂です。
堂内には阿弥陀如来三尊像が安置されていました。
阿弥陀堂の奥には新選組隊士の墓所である壬生塚がありましたが、拝観料が必要ということもあり、今回は中に入りませんでした。
壬生寺の公式サイトのよれば、塚内には新選組内で暗殺された芹沢鴨、平山五郎のほか隊士7名の合葬墓があり、近藤勇の胸像も設置されているとのことです。

新選組最初の屯所 前川邸、八木邸
新選組の最初の屯所となったのが、前川邸と八木邸と南部邸です。
三か所のうち、前川邸と八木邸は現存しています。壬生寺のすぐ近くにあります。
現在和菓子屋さんになっている八木邸
八木邸は現在は「京都鶴屋」という和菓子屋を営んでいて、屯所があった家屋は有償で一般公開されていました。

屯所内は観られないけど、新選組グッズが買える前川邸
八木邸からほど近く、道の角を曲がった場所に前川邸がありました。

現在は一般住居になっているということで、屯所であった各部屋は観られません。
玄関あたりには当時の間取り図が展示してありました。

前川邸には 古高俊太郎の拷問が行われた蔵 、総長・山南敬助が切腹した部屋 、
芹沢派だった野口健司の自刃の間 があります。
山南敬助というとNHK大河ドラマ「新選組!」 での堺雅人さんを思い浮かべます。彼のように甘いマスクだったのでしょうかね?
新選組グッズが買える
旧前川邸は土間だった位置で新選組グッズを販売しています。
隊士をキャラ化したアクセサリー類、隊士が使っていた愛刀の模造刀などかなり種類が豊富。新選組ファンが喜ぶ商品がいっぱいありました。

旧前川邸の公式サイトではふだんは観られない各部屋の様子が詳しく解説されています。
今回、歩いた行程をGoogleマップに表示してみました。
当ブログでは他にも新選組に関連した記事をアップしています。興味がある方はご覧ください。


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