伏見稲荷から徒歩スタート
JR京都駅から伏見稲荷へ向かうには、奈良線に乗り換えて稲荷駅で下車します。
稲荷駅を降りると、すぐに伏見稲荷の参道入口があります。

4月14日、昨日の抜けるような青空と違い、今日は薄曇り。
風景を撮る写真撮影にはあまりいい条件ではありません。
日曜日なので参拝客が多いと思っていましたが、予想したよりは少なかったです。
でも相変わらず外国人観光客は多いなぁ。
4月20日は稲荷祭(神幸祭)でした
伏見稲荷に参拝する際はいつも本殿前まで行くのですが、今日は何か行事があるようで入れませんでした。
今日は稲荷祭(神幸祭)の開催日だったようで、そんなことはまったく知らずに来ていました。

稲荷祭の起源云々を書くと結局どこかのサイトからのコピーのようになってしまうのでやめときます。
興味のある方は伏見稲荷公式サイトを閲覧してみてください。
外国人のお目当てはここ千本鳥居

外国人観光客のお目当てはもちろん千本鳥居でしょうね。
インスタグラムを中心としたSNSの影響でかなり注目を集めるようになりました。
ほとんどの人がカメラやスマホを構えて写真を撮っています。
中には途中で止まって、相手の女性にポーズを取らせて撮影している人もいます。
迷惑だなぁ。
千本鳥居は途中で鳥居も一回り小さくなり、二手に分かれ、 奥に進む場合は右手の鳥居へ進みます。
左手は奥へ行った人が戻る場合に通る道です。
願いが叶うか?おもかる石に尋ねる
右手の鳥居を奥へ進むと、少し広い境内に出ます。
奥社奉拝所(奥の院)です。
背後は稲荷山となりますので、山を拝む社ですね。
ここには「おもかる石」というのがあって、一対の石灯籠の前で願い事を唱えたあと、石灯籠の上に置かれた石( 空輪(頭)と呼ぶそうです )を持ち上げます。
たくさん人が並んでいたので僕はトライしませんでしたが、 石が自分の想定より軽ければ願いが叶い、重ければ叶い難いとか。
ここも有名になりすぎて、多くの観光客でごった返し、神々しさが無くなってしまった感じがしますね。

奥社奉拝所からさらに山の上へ参道が続いていましたが、今日はここで折り返し、千本鳥居の左手を進み、神社から出ました。
いつもながら裏参道の人の流れは多い
京阪電鉄伏見稲荷駅に繋がる裏参道は狭い道ですが、露店が軒を並べさらに狭くなっています。
地域住民からの苦情で露店がなくなるというようなニュースを見ましたが、
まだ露店は建ち並び、香ばしい匂いが辺り一面に漂っていました。
名物すずめの焼き鳥
伏見稲荷といえばすずめの焼き鳥ですね。
僕は食べたことはないですが、見た目はとてもおいしそうです。
網の上に乗っているのはウズラかな?

伏見稲荷でなぜすずめの焼き鳥が売られているのかというと、伏見稲荷は五穀豊穣の神様で、稲穂を食べるすずめを退治する意味があるからだそうです。
裏参道を横に抜けた商店街は閑散としていた
京阪電鉄伏見稲荷駅までの裏参道を抜ける道は人の流れが多いですが、横道へ逸れるとほとんど通行人の姿はなく閑散としていました。
うまく人を呼び込めるような動線があればいいのに。
なかなか難しいですね。

東福寺を目指す
伏見稲荷から東福寺までの約1㎞の道筋は特に観るべき史跡がないので、脇目もふらずひたすら歩きました。
酒屋さんがある場所で左に曲がると東福寺の南大門が見えました。
東福寺には今まで数回行ったことがあるのですが、南大門から入るのは今回が初めてです。

少し行って、六波羅門を潜ると、巨大な三門が見えます。

東福寺は紅葉の名所で、シーズン中はかなりの参拝客で賑わいますが、今日はオフシーズンのため閑散としていました。
青もみじも美しい
紅葉の名所は初夏は青もみじの名所ともなります。
初夏の陽光に照らされた鮮やかな新緑はとても美しい。
今日は薄曇りでしたが、それでもこんなに鮮やかな緑色。
目の健康にいいっていう感じですね。

紅葉の眺めもそうですが、東福寺のもみじを眺めるなら通天橋からが一番いいですが、臥雲橋からの眺めも結構いいです。
もみじの間から覗く通天橋の姿はいい絵になります。
通天橋に入るには¥400の拝観料が必要ですが、臥雲橋は東福寺に入る通路の途中ですから無料です。
でも紅葉の時期は長蛇の列となるので、立ち止まっての写真撮影はやめた方がいいですね。
最終目的地、今熊野観音堂に向かう
東福寺を後にして、最終目的地である今熊野観音堂に向かいます。
一旦、九条通りに出て、泉涌寺道に入り、ひたすら坂道を上がります。
途中、パトカーが通り過ぎ、何か事故でもあったのか?と思ったら、
この辺り一帯にサルが出没しているからくれぐれも出会っても目を合わせないようにとのアナウンス。
そういえば、東山からこの辺り一帯までがサル出没しているというニュースが流れていました。

泉涌寺の手前で道が三つに分かれます。
そのまままっすぐ行けば泉涌寺となります。
目的地の今熊野観音寺に行くには左の道へ入ります。

鳥居橋を渡り、奥へ進むと、子まもり大師像が出迎えてくれます。
大師とは弘法大師(空海)のことです。
今熊野観音寺は平安時代に嵯峨天皇の勅願により弘法大師が開創しました。

御本尊は十一面観世音菩薩で、西国三十三所第十五番霊場。
厄除、開運の寺として知られ、特に頭痛、智恵授け、ぼけ封じ、の観音様として信仰されています。

初夏には青もみじ、秋には紅葉が美しい
東福寺のもみじも美しいですが、ここのもみじも見応えがあります。
初夏には青もみじ、秋には紅葉が楽しめます。
東福寺に比べて、参拝客も少ないので、シーズンでも比較的ゆっくり観覧できます。
伏見稲荷から東福寺を経て、今熊野観音寺までの行程は約3㎞。
長くない距離なので、お勧めの散策コースです。
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