5月5日に伏見界隈を散策した際に一番最初に訪問したのが御香宮神社(ごこうのみやじんじゃ)です。
近鉄桃山御陵前駅を降りて、東方向に視線を向けると赤い大鳥居が見えます。

大鳥居を過ぎて、しばらく歩くと、表門があります。
この門はかつて伏見城にあった大手門で、1622年に徳川頼房(水戸黄門の父)が寄進したものだそうで、国指定重要文化財です。

表門を潜ると本殿に向かう参道が真っすぐに伸びています。

御香宮神社の主祭神は神功皇后(じんぐうこうごう)。
神社名の由来は862年(平安時代ですね)の9月9日に境内から香の良い水が湧き出たことから清和天皇がその名を付けたそうです。
御香水は伏見の七名水として昭和57年に復元され、賞味することができます。
また豊臣秀吉や徳川家康との縁も深く、それぞれ社領300石を献上したとのこと。
由来や略歴は公式サイトで確認を。
御香宮神社
安産にご利益があるようで、安産祈願や祈願付きの岩田帯、コルセットを購入することができるようです。
1605年に徳川家康の命により建立された本殿には極彩色の彫刻で飾られています。
平成二年に復元着手されたものなのですが、近くで見るとその見事な造りに感動します。


幕末の鳥羽伏見の戦いの際には官軍(薩摩藩)の駐屯所となり、伏見奉行所に立て籠った幕府軍と戦ったのですが、幸い戦火を免れ、無事今に至っています。
幕末好きには御香宮神社といえば鳥羽伏見の戦いを思い浮かべるでしょう。
今年の大河ドラマ『西郷どん』でもたぶん舞台として登場することでしょうね。
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